FLASH NEWS of Global Robot Academia

  • グローバルロボットアカデミア・実践型ロボット学創成事業シンポジウム「ロボット学の創生」開催報告

11月1日に「日欧交流を基軸とした若手研究者相互派遣による実践型ロボット学創成事業」との共催によりシンポジウム「ロボット学の創生」を開催いたしました.
当日は来賓の東京大学 森 武俊先生から生活空間へのセンサの組み込みによる「みまもり」の実現,株式会社ハイボット Michele Guarnieri先生からベンチャー企業での移動ロボットの開発,産業技術総合研究所 中岡 慎一郎先生からヒューマノイドロボットのモーション作成法といった各先生方の研究・開発においての課題設定,解決策の模索,試行などのご経験を通じ,ロボット学の創生へのご提言を頂きました.
さらにGRAのメンバーであり,「実践型ロボット学創成事業」を通じて海外派遣の経験を持つ山崎 望,松山 洋一の両名から海外派遣から得られた経験の各自の研究への活用に関し講演させていただきました.
当日はあいにくの雨模様となりましたが,69名の方にご参加いただき,盛況のうちにシンポジウムを開催することができました.ご講演頂きました先生方,参加者の皆様に感謝申し上げます.

 

  • 第32回日本ロボット学会学術講演会へ参加

(高西研究室 博士後期課程2年 大谷拓也)

福岡の九州産業大学にて開催された,日本ロボット学会学術講演会に参加しました.国内でも有数のロボット系学会であり,様々なロボットに関する研究発表が行われました.私も,現在研究を進めている,人間と同様の走行運動が可能な2足ヒューマノイドロボットに関する発表を行いました.特にヒューマノイドロボットなどの分野は,世界的にも注目されている日本人の研究者が多く,そのような著名な研究者の方々からの質問に回答したり,アドバイスをいただくことができて,非常に有意義なものとなりました.研究室の後輩の修士1年の学生の多くも参加しており,自分の時と同様,初めての学会に緊張しながらもそれぞれいい発表を行うことができました.
また,学会の懇親会などでも様々な研究者の方々とお話しすることができ,同世代の研究者とは日々の研究や今後の展望などについて意見交換し,多くの刺激をもらうことができました.その上,著名な先生や研究者の方が自分の研究に興味を持ち話しかけていただいたときは,自分の研究が認められたことを肌で感じることができ,嬉しい限りでした.これからもより一層,精進しようと思います.

 

  • 秋は実験シーズン(日本点字図書館にて)

(藤本研究室 博士後期課程1年 松森ハルミ)

秋は藤本研究室の実験シーズンです.藤本研の研究テーマは運動機能関連と触知覚関連に大きくわかれ,実験の場所も異なります.運動機能はお台場の産業技術総合研究所,触知覚は所沢キャンパスや高田馬場にある日本点字図書館が実験場所になります.
右は,9月に日本点字図書館で実験したときの写真です.地図などの空間情報を凹凸で表し,目の不自由な方が触ってわかるようにした図を触知図と言います.わかりやすい触知図の条件を解明するために,この実験では,領域を表す様々な提示刺激を触察してもらいました.実験の前後や休み時間に聞かせていただくお話が次の研究テーマのヒントになることもあるため,実験に支障のない範囲で被験者の方にいろいろお尋ねすることも多いです.この日は携帯電話やスマートフォンが話題になりました.全盲でもスマートフォンに切り換える方がけっこういらっしゃると伺いました.11月までこのような毎日です.

 

Announcement from Global Robot Academia

  • Italy-Japan Workshop2014 「Robot Co-Worker」開催告知

今回で第10回目となる“Italy-Japan Workshop”は早稲田大学GRAとイタリア大使館,イタリアSSSA(聖アンナ大学院大学)が主体となった国際ワークショップで,日本・イタリアの著名なロボット研究者を招待し,相互にロボット関連の研究や文化の紹介,情報・意見交換を行っております.
今回は,人間と共に働くロボット,特に,“Environment monitoring”, “Agriculture”, “Industry”をテーマとしております.
早稲田大学の各ロボット研究室による研究紹介ブースなども併設しておりますので,皆様奮ってご参加下さいますよう,お願い致します.
<イベント詳細>
□ イベント名:Italy-Japan Workshop2014
□ 日時:2014年12月11日(木)9:00-19:00(入退室自由)
□ 講演会場:早稲田大学西早稲田キャンパス 63号館204室
□ 講演者: 約10名
□ 講演内容: 35分(講演30分,質疑応答5分)
・各御講演者による研究内容のご紹介
□ 使用言語:英語
□ 参加費:一般公開(入場無料)

http://graitalyjapan2014.blogspot.jp/