FLASH NEWS of Global Robot Academia

  • SAE2014 World Congress に参加して

(大聖研究室博士後期課程2年喜久里陽)

4月にデトロイトで開催されたSAE2014 World Congressに参加しました。SAEとはSociety of Automotive Engineeringの略で自動車技術に関係する最も大きな国際学会です。その会員はトヨタ、ホンダ、フォルクスワーゲン、BMW、ボッシュなどの国内外のOEM、サプライヤーはもちろん、様々な大学や研究機関も含めて構成されています。私はガソリンエンジンの冷却損失低減手法に関して発表を行いましたが、エンジン以外の電気系、新燃料などのパワートレインに関する分野はもちろん、材料、シャシー、制御など、多岐に渡る研究分野が扱われています。そこではまた、学術講演をはじめとして各国のメーカーや研究機関の最新技術の展示が所狭しと並んでおり、商談も多く行われている模様でした。私もアメリカのSandia国立研究所やSouth West研究所などといった、普段は論文でしか見られない方々と交流をしてきました。出張日程の都合上、彼らの研究所には行けなかったのですが、「研究所に来ればいつでもtest vehicleに試乗させてやるよ」と言われ、来年こそは、、と思うばかりです。

 

  • 7th World Congress of Biomechanicsへの参加

(梅津研究室博士後期課程2年松橋祐輝)

2014年7月にアメリカのボストンで開催された7th World Congress of Biomechanicsに参加し”Development of an in vitro thrombogenicity test method for continuous hemofiltration devices”というタイトルで口頭発表を行いました.発表した研究内容は,血液中の不要なタンパク質や水分を除去する医療機器である血液濾過器の血液適合性を生体外で評価する手法の提案を行いました.
本学会は4年に1度開催されており,本年度はヨーロッパ,アメリカ,アジアを含む58カ国から4200人を超える発表者が参加した国際学会です.会場ではヨーロッパの研究者と血液濾過器内部の血流解析に関して意見交換ができ,世界の動向と今後の研究の方向を確認することができました.また,会場では同世代の研究者と意見交換でき,刺激をもらいました.
この貴重な国際経験と同世代の研究仲間を大切にし,研究に取組んでいきます.

 

  • フランスへの研究留学と学会発表

(藤江研究室博士後期課程3年山崎望)

「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」により,2013年2月~2014年2月までの約1年間の期間の内,約10カ月間,フランスの大学へ制御工学を学びに,研究のための留学をして参りました.場所は南仏のモンペリエという町にある,University of Montpellier 2,のLIRMMです.海外での研究活動は初めてのことで,不安もありましたが,日本での研究活動とあまり変わりはなく,すぐに溶け込めました.それは,日本での日々の研究活動により,研究の仕方や研究に対する姿勢,研究領域の最近の動向をしっかりと学んできたからだと思っています.私は英語が非常に苦手で,留学当初は意思疎通をとることも課題の一つでした.しかし,技術英語や各研究課題に対する知識が海外の学生や先生とのコミュニケーションの一つのツールとして役に立ち,学びながら楽しく10カ月を過ごすことができました.そして,2014年6月に開催された国際学会”Computer assisted radiology and surgery 28th International Congress and Exhibition” にて,留学中に行ってきた研究の成果を発表してきました.学会にて留学先の研究室の学生と再会することもでき,とても嬉しく,これからの研究活動の励みになりました.最後に私に貴重な機会を与えて下さった指導教官へ感謝しております.ありがとうございました.